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​椅子はその時代を映し出すものです。

本展は、これからの時代を生きる学生それぞれの考えた「椅子」を展示しております。

日常生活で食事を共にするダイニングチェアの製作を通じて、

これからを生きる学生たちは「椅子」をどう捉え、どう表現したのでしょうか。

 

自らの手でデザインし、切り出し、削り、磨き、心を込めて作った…

多摩美術大学の学生25名による個性豊かな椅子たちをじっくりとお楽しみください。

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Stefani Longshamp

 

 

 

 

「違和感のデザイン」

 

人に最も近い感覚とスケールを対象とした椅子のデザインは、

 

その時代のライフスタイルを反映した、人に寄り添うものが求められてきました。

 

手で触れた時の肌感覚や、見ただけで座り心地が想像できたり、

 

身体感覚と記憶が繋がっていることがわかります。

 

つまりデザインすることの根源的なおもしろさと、むずかしさを内包していて、

 

普遍的なデザインとは何かといった命題と向き合うことになります。

 

そういった「椅子のデザイン」を通して、普遍性や今日性の接点や、輪郭が見えてくるのではないかと思っています。

 

学生25名による椅子は、個人的な記憶や感情とともに、今日性が勝っているとは思いますが、

 

その中に彼らなりの普遍性を示唆しているように見えます。

 

椅子を見た時の違和感、座ったときの違和感、さまざまな違和感は重要な何かと繋がっています。

 

それは普遍性とは違うといった違和感かもしれないし、その違和感が新しいデザインを生み出すこともあります。

 

これらの木の椅子が、将来に渡ってかけがえのない記憶となってくれることを願います。

 

最後に、今年もケベック木材製品輸出振興会(QWEB)とのコラボレーションに感謝いたします。

 

多摩美術大学環境デザイン学科教授 米谷ひろし

Max Reinert

                                         Dining Chair Exhibiton2018  by QWEB and  Tama Art University All rights reserved.

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